最終更新2026年11月8日 朝

NousのAreteは除去か入替か

ヌースリサーチは中国製の公開モデルQwen3.8-27Bを追加学習し、西洋の価値観を強めたArete-27Bを公開した。日本語圏では当局寄りの応答を浅い層として除去できた歓迎と、自前の803問をGrokが採点した入れ替えだとする警戒、測り方の独立性を先に問う声が割れている。

拡散の起点2026-11-07 未明

Arete-27Bを公開

ヌースリサーチは約5300万トークンの追加学習で、当局寄りの回答率が22%から約1%に下がったと発表し、評価・重み・学習データを公開した。

期間直近24時間中心

信頼度中〜高(公式発表と英語圏の反論は11月7日未明、日本語の歓迎と解説は同日昼から夜)

ポジティブ43%
中立22%
ネガティブ35%

Arete公開の経緯

  1. そーくん

    中国の高性能AIから思想を取り除いたってモデル、かなりバズってましたね。本当にそんな簡単に抜けるものなんですか?

  2. ボス

    開発元の発表では宣伝率が22%から1%に減ったらしいが、何が起きてどう受け止められたのか、まずは経緯を整理してみよう。

  3. そーくん

    最初は歓迎ムードだったのに、夜には別の見方も出てきたみたいですね。時系列で見ると空気の変化がよく分かりそうです。

  4. ボス

    技術的な成果として歓迎された直後に、評価の仕掛けへの疑問が出たんだ。タイムラインでその流れを追ってみようか。

何が起きたか

  1. 拡散の起点2026-11-07 未明

    Arete-27Bを公開

    ヌースリサーチは約5300万トークンの追加学習で、当局寄りの回答率が22%から約1%に下がったと発表し、評価・重み・学習データを公開した。

  2. 2026-11-07 朝

    日本語で思想洗浄と歓迎

    データが検閲項目の暗記ではなく議論データだと紹介され、性能を落とさず移植できる解だとする投稿が拡散した。

  3. 2026-11-07 夜

    入れ替えと採点への解説

    評価問題も採点も同社が作り、採点にGrokを使った点が日本語で整理され、偏りの向きを変えただけだとする見方が広がった。

議論の主流とその他の視点

  1. そーくん

    プロパガンダの除去に成功したって見方と、別の思想に上書きしただけって見方、どっちが主流なのか気になりますね。

  2. ボス

    日本語圏では技術的な除去を歓迎する声が発端だが、西洋の価値観に入れ替えただけという指摘も根強く出ているね。

  3. そーくん

    中国政府の見解だけを減らして他国の見解はそのままなら、たしかに中立になったとは言い切れない気もしてきます。

  4. ボス

    誰の基準で中立と呼ぶのかという問題だな。いまどんな視点で語られているのか、議論の現在地を確認してみよう。

議論の現在地

主流派の視点
当局寄りの応答は浅い層で、少量の追加学習とデータ公開なら性能を落とさず除去できる、という歓迎が日本語圏の起点になっている
その他の視点
  • 西洋の価値観は一つの塊ではなく、入れ替えに過ぎない
  • 宣伝率は中国政府の公式見解だけを測り、他国の公式見解はゼロ点のまま
  • 採点にGrokを使い、人の確認はごく一部なので数字は設計の写し絵になりうる
  • 公開重みだからこそ誰でも上書きでき、業務利用では寄せ方の開示が要る
目立つ論者
  • 公開モデルを日常的に使う開発者
  • 英語圏のオープンモデル commuity
  • 中国語圏の引用と非難
  • 手法の独立性を問う解説アカウント

世論の陣営ごとの割合

  1. そーくん

    タイムラインを見ていると意見が真っ二つに見えますけど、世論全体だとどのくらいの割合で割れているんですか?

  2. ボス

    歓迎する除去推進派が4割前後で、入れ替えを警戒する層が3割強、慎重な検証を求める層が2割ほど存在しているよ。

  3. そーくん

    手放しで歓迎している人ばかりじゃなくて、冷静に検証を待とうっていう中立的な層も2割以上いるんですね。

  4. ボス

    声の大きい極端な意見だけじゃなく、慎重派の割合も含めて世論の分布データを一度俯瞰しておくと全体が見えるはずだ。

世論の分布

意見陣営別シェア(推定レンジ)

Xサンプル上の可視的な言論に占める割合 · 下限—上限

  • バイアス除去推進派38–48%
  • 思想入替警戒派30–40%
  • 検証優先派18–26%
推定下限推定上限

ポジティブ / 中立 / ネガティブ 集計

陣営をスタンス別に統合 · 日本語圏の起点投稿が最大拡散。最大セグメントで合計100

43%
22%
35%
ポジティブ 38–48%(バイアス除去推進派)中立 18–26%(検証優先派)ネガティブ 30–40%(思想入替警戒派)
テーブルビュー(グラフと同じデータ)
陣営スタンスシェア中心的主張
バイアス除去推進派ポジティブ38–48%当局寄りの層は浅く、データと重みを公開した追加学習なら性能を落とさず企業導入の不安を減らせる(@ANAg2bGOD、@sora_biz、@tonbistudio)
思想入替警戒派ネガティブ30–40%プロパガンダを抜いたのではなく、西洋寄りの別の思想に入れ替えただけで、偏りの向きが変わったに過ぎない(@studio_yebisu、@bbqfetus、@revolutionevolu)
検証優先派中立18–26%価値観の正否より先に、803問とGrok採点が独立に再現できるかを見るべきだ(@harden_369741、@superalesha、@SeiraHisada)

進行中の2つの対立点

  1. そーくん

    除去できた派と入れ替えただけ派って、具体的にどの技術的なポイントで言い争っているのかが一番気になります。

  2. ボス

    争点は主に2つあって、数字が下落した評価方法そのものの妥当性と、モデルの思想を誰が決めるべきかという点だね。

  3. そーくん

    採点に使われたモデルの公平性とか、オープンソースの思想を書き換える権利の話まで広がっているんですね。

  4. ボス

    双方がどこを根拠にしていて、なぜ話が噛み合っていないのか、本文の論点整理でしっかり見比べてみよう。

進行中の論争

論点1

22%から1%は除去の成果か

A側 · 除去の成果

汎用点がほぼ同じまま当局寄りの回答が消え、学習対も公開されている

B側 · 設計の写し絵

問題も採点も同社が作り、採点はGrokで人の確認は25問に過ぎない

根拠: @ANAg2bGODの歓迎、@studio_yebisuと@harden_369741の手法批判

論点2

公開モデルの思想は誰が決めてよいか

A側 · 利用者が上書き

公開重みの意味は、最後に追加学習した人が寄せ方を変えられることにある

B側 · 配布は危険

業務や行政で使うと、寄せ方を知らない利用者が一方の公式見解を受け取ってしまう

根拠: @superaleshaの公開重み擁護と@studio_yebisuの業務利用への警告

主なポスト

NousResearch@NousResearch·発表の起点Introducing Arete-27B: Qwen3.8-27B, post-trained to reinforce Western values. Chinese open models are currently the strongest available, but they ship with state-aligned behavior in the weights. We built an 803-prompt eval across seven value categories, including freedom of expression, democracy, and privacy, and measured how often a model adopts China’s party line. After fine-tuning on roughly 53 million tokens, Arete-27B's propaganda rate fell from 22% to 1%, in line with the Western models we tested. Its Hermes Bench score shows no significant performance tradeoffs. The values in an open model are one fine-tune away. Our eval, weights, and training data are available now along with the full blog post:西洋の価値観を強める追加学習としてArete-27Bを公開した一次発表
NousResearch@NousResearch·公式解説リンク評価・重み・学習データの置き場を公式に示した

編集部まとめ

対立する2陣営の思惑

  1. ボス

    さて、ここまでの議論を踏まえて掘り下げていこう。この件の本質は技術的な成功と評価手法の自作自演への疑念の衝突だ。

  2. そーくん

    除去推進派は、中国製モデルの性能の高さはそのままに、当局寄りの回答を消せたから実務で使いやすくなったと言ってますよね。

  3. ボス

    そうだね。推進派は追加学習の重みやデータを全公開している点を評価し、安全な企業利用への道を切り拓いたと見ている。

  4. そーくん

    でも警戒派は、プロパガンダを消したんじゃなくて、アメリカ基準の別の思想を上から塗り直しただけだって批判しています。

  5. ボス

    警戒派からすれば、中国政府の公式見解だけを減点対象にして、自陣営の偏りは測っていないのだから不公平に映るわけだ。

  6. そーくん

    なんで双方はここまで真っ向から噛み合わないんですか?お互いに同じ数字を見ているはずなのに不思議です。

  7. ボス

    守りたい利害が違うからさ。推進派は自社業務で使える実用性を急ぎ、警戒派は不可視なバイアスが配布される危険を恐れている。

  8. そーくん

    実用性を求める企業と、思想の押しつけを警戒する技術者とでは、最初から見ているゴールが全然違っていたんですね。

AI開発の構造と業界の前提

  1. ボス

    AIの世界では、安全性を高めるアライメント作業そのものが、特定の価値観を注入する政治的な行為になりやすい仕組みがある。

  2. そーくん

    毒抜きや偏りの修正って中立でクリーンな作業に見えますけど、何が毒かを決める時点で開発者の価値観が入るってことですか?

  3. ボス

    その通りだ。モデルの出力から偏りをゼロにすることは原理的に不可能で、業界ではどの方向に寄せるかの合意形成が常に問題になる。

  4. そーくん

    言われてみれば、完全な中立なんて人造のモデルには存在しないわけですね。言われないと気づかない盲点でした。

  5. ボス

    ネット世論を見るときも同じでね。強い正義感や義憤を帯びた意見ほど拡散されやすく、中立的な検証の声は埋もれやすいんだ。

  6. そーくん

    それ、まさに今回の思想洗浄っていう強い言葉が一人歩きして、みんなが感情的に反応しちゃった流れそのものですね。

今回の議論を読む注意点

  1. ボス

    今回の議論を読む上での注意点だが、日本語圏の書き込みは歓迎か批判の長文ばかりで、一般利用者の実機検証はまだ極めて少ない。

  2. そーくん

    22%から1%に減ったっていう実績データも、ヌースリサーチ自作の803問をGrokが採点した結果に依存しているんですよね。

  3. ボス

    そうだ。第三者機関による追試はまだ出ていないし、英語圏の激しい批判ポストの閲覧数も日本語圏の割合とは直接連動しない。

  4. そーくん

    しかもこれ、意見が激しく対立した話題だけを取り上げているから、ネット全体の総意ってわけでもない点には注意が必要ですね。

前提が崩れる評価の分岐点

  1. ボス

    もし今後、第三者が別の採点モデルで同じ803問を再テストして数字が大きく崩れたら、この話の前提は一気に覆るよ。

  2. そーくん

    逆にヌースリサーチ側が、アメリカ政府の公式見解に対する偏りも同じように測定して公開したら、公平さの見え方は変わりますか?

  3. ボス

    双方向のバイアスを検証したことになり、信頼性は格段に上がるだろう。実機で日本語の一般性能が落ちた報告が出るかも鍵だ。

  4. そーくん

    単に思想を抜いたかどうかの勝ち負けじゃなく、何を基準に測った数字なのかを疑う視点を持たないとダメなんですね。

  5. ボス

    自分の都合の良い採点基準だけで合格点を出して威張る癖は、君の月報の書き方にも通じる危うさがあるかもしれないね。

  6. そーくん

    うっ、自前の甘い基準で成果を水増ししてたのがバレてましたか。完全にまいりましたー、しっかり書き直してきます!

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